もしかして発達特性?小学校で個人面談に呼ばれた“やんちゃ息子”の初受診

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うちの子は発達障害?のアイキャッチ

息子が小学2年生になった頃から、わが家はトラブル続きの日々を過ごすことになりました。

わが家の息子は、とにかくやんちゃで好奇心旺盛。お友達にちょっかいを出してはケンカになり、やられたらやり返す…。

しかも、筆箱の中身が空っぽだったり、持ち物の管理ができていない、自分勝手で相手のことを考えていない言動が多いなど、気になることがたくさんありました。

毎日のように担任の先生から電話がかかってきては、他のお母さんに謝罪する日が続き、当時の私は…

わたし

夕方、小学校の先生からかかってくる電話が恐怖でした。

目次

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「発達相談のパンフレット」を渡されて決心

そんな状態が続いたある日、担任の先生から面談の依頼がありました。

個別面談で先生からのお話はこのような内容でした。

「勉強面では問題ないのですが、お友達との関わりが苦手なようで…精神年齢が幼いのかもしれません。一度、児童センターで相談されてみてはいかがでしょうか?」

と「発達相談の案内」が書いてあるパンフレットをいただいたんです。

わたし

先生から見ても、マズイ状態だったんだな・・・。

第三者から言われてしまったことで正直、ショックでもあり、このままの様子見ではやっぱりいけないなと感じました。

何か対応を考えなくては・・・と、ここで私の中で行動する決心がつきました。

「もしかしてADHD?」幼少期からの不安

もともと、幼稚園の時から、色々ありましたが、やんちゃな男の子?成長過程?性格?と思いつつ、もしかしてADHD(発達障害)ではないだろうか?という気持ちもあったんですよね。

昔は「問題児」扱いされる子もいたけれど、

わたし

うちの子も同じような感じなのかな…?

と、健常と発達障害の「境目」がわからず、自分の中で結論を出せずにモヤモヤ・・・。

でも、小さい頃からとにかく手がかかる子だったし、ネットで見かけるADHDのチェックリストでは、

わたし

当てはまる項目がかなり多いんだよなぁ…

と思いつつも、見て見ぬふり、問題の先送りをしていました。

もし本当にADHDなら、周囲の協力も必要だし、わが子に合った適切な対応を考えてあげなければいけないと、夫と話し合い、モヤモヤを解消しようと、行動することにしました。

まだ、この当時は「ADHD」や「発達障害」という言葉が広まり始めた頃です。

決断!モヤモヤを解消しようと専門病院探しに動く

モヤモヤしていることが嫌な私は、すぐに行動へ。児童センターの予約をして1ヶ月待つくらいなら、発達障害専門の病院で診てもらう方が早いだろうと思いました。

しかし、現実は厳しく・・・

新規受付を停止している病院が多い
やっと見つけた病院は半年待ち

発達障害を診てくれる専門病院の数は少なく、予約を取ること自体がとても難しい状況でした。

通院しやすい場所を選びたいけれど、そんなことを言っている場合ではない…!

藁にもすがる思いで半年待ちの病院に予約を入れました。

半年待ちの予約で専門医の診断

半年後、やっと病院で診てもらうことになり、初回は先生とお話し、そして次回に脳波の検査を受けることになりました。

脳波の検査と問診の結果、先生から次のようにお話がありました。

昆虫のことが好きなようで、こだわりがある。確かに、この子はわからないことは言い聞かせてあげないとわからないまま。

だから、ずっと教え続けてあげて。ちょっと変わった子と思われるかもしれないけれど、知能の問題もなく、ADHDとはまだはっきり断定はしない。

様子をみましょう。

ということでした。

わたし

あぁ、この子は相手が嫌がっているのに人の気持ちがわからないの?

と思っていましたが、「言わないとわからないんだ」とやっと納得できた瞬間でした。

確かに、相手が嫌そうな態度をとっても、気づかず(というより、気づこうとせず)、

息子

嫌なら嫌って言ってくれなきゃわからないじゃん!

という空気が読めない、自己中心的な子に見えていたんですよね。

病院の先生から

医者

この子は空気を読むことが苦手言わないとわからないから教えてあげて下さい。

と言われたことで、私自身も反省しました。

「見れば相手が嫌がっているのがわかるでしょ」と私が勝手に思い込まず、一つ一つ、言葉で説明していかなければならないと、気を付けるようになりました。

わたし

【経験談】
口うるさい母になってしまうので、ほどほどにしましょう!

私が青ざめた2つのトラブル事例

小学校低学年時代、息子が起こしたトラブルはいくつもあります。

しかし、息子の特性がわかってくるにつれ、低学年時代に頻発していたトラブルの原因も見えてきました。

トラブル1:勝手に触ってキーホルダー破損事件

お友達のランドセルについていたキーホルダーが気になったようで、断りもなく触ってしまった息子。お友達は触られたことが嫌で、ランドセルを引っ張った結果、キーホルダーが壊れてしまった。

先生からの電話では、「お相手の方に連絡をして弁償していただけるようにお願いします。」とのこと。

わたし

簡単に手に入らなそうなキーホルダーの弁償なんて・・・どうしよう。

息子に状況をよく聞き、お友達のおうちに電話をしたところ、お父さんが対応してくれました。

平謝りのなか、「子供同士のことなので、いいですよ。留め具が取れただけなので、直りましたし。」とおっしゃっていただけて、申し訳なさしかありませんでした。

息子には「人の物に勝手に触らない、興味があっても許可を取ること」と説明しました。

すると、息子の考えでは、こうでした。

息子

そんな大事な物なら学校に持ってこなきゃいいのに。自分は触られても困るものはない。

わたし

う~ん・・・それもそうなんだけど、人の物に勝手に触ることがいけないの!嫌だと感じる人もいるの!

あくまでも、息子は自分理論で動いてしまっているんですよね。

トラブル2:道に迷ってストーカー?事件

ある日、息子がなかなか帰ってこないと思っていると、クラスの子のお母さんから電話が。

うちの子が泣いて帰って来たんですけど!市川くんが家までついてきて怖かったと娘が泣いていて…

わたし

えっ!?ストーカーみたいな感じになってるじゃん・・・

まさか下心があるとは思えませんでしたが、息子に状況を聞くと、

息子

通学路の途中から探検しようと思って違う道に行ったら、わからなくなっちゃって・・・
クラスの子に会ったから、ついていけば、わかる道になるかなと思ってついていった。

とのこと。

「お友達には、道に迷っていることを話したの?」と聞くと、息子は「話しかけようとしたら、お友達が黙って走って行っちゃった。」と、まったく悪気はなかったようで・・・

トラブルの原因が見えてきた

小学校低学年時代は、こういう事例が頻発していました。さらに、これに加えて少し衝動性もあったため、やられたらやり返す、ちょっかいを出すというトラブルも。

息子の問題を見ていると、

・衝動性
・相手の気持ちを考えないで自分の思いで行動
・コミュニケーション不足
自分の考えは相手も同じだと思っている

という部分が多かったと思います。

病院の先生に、

「この子は空気を読むことが苦手。言わないとわからないから教えてあげて下さい。」

と言われたように、状況によって相手の態度、言動について1つ1つ説明していかなければと反省でした。

かといって、説明するのも難しいですね・・・。

救世主はスポーツ大好き担任!一人の先生がもたらした息子の変化

しかし、2年生が終わり、3年生のクラス替えでスポーツ大好きタイプの男性の担任に変わりました。担任が変わったことで、息子の状況がガラリと変わりました。

もちろん、2年生の先生からの引継ぎで息子のトラブルについてはしっかり聞いていたようで、

「僕がなんとか信頼を回復させます。

周りの子たちに、怒られている姿しか見せていないのでこのままではいじめにつながります。

みんなの前で褒めるようにして周りの目を変えさせるチャンスだと思っています。」

と言ってくださいました。

この先生の宣言通り、3年生になってから、息子の大好きな昆虫知識がみんなに伝わり、「昆虫博士」と呼ばれるように。

トラブルもめっきり減り、先生からの電話も一度もなく、私も謝罪することがなくなりました。

お友達とのトラブルが激減したことは、この先生との出会いがとても大きかったと思います。

(激減はしていないのかもしれませんが、先生が事前に立ち回ってくれていました。)

私自身も、本当に救われました。

本当にいつか落ち着く?その答えは・・・

ママ友からは「いつか落ち着く時が来るよ~」と言われていましたが、それがいつなのかわからず、不安でハラハラしていた私。

集団生活の中で、良い先生、良い環境と出会えたことで、子どもも少しずつ周りに合わせていくんだなと感じました。

担任の先生との相性が今後も左右されていくのか、という心配はありますが、ついつい周りから言われたことに不安になり、先が見えませんでした。

人の気持ちがわからない子だった息子が、この後、4年生で始まる中学受験の読解で、登場人物の「気持ちの変化なんて読み取れるのかしら??」という新たな問題が発生します(汗)

わたし

中学受験の道を選ぶことになり、登校拒否・親子バトル…となっていきます。まだまだこの時は序の口レベルでした。

でも今思うのは、

子どもが自分の特性に気づき、成長していく“タイミング”は人それぞれ

ということ。

息子の場合、

・信頼できる先生や友達との出会い
・得意なことへの自信
・失敗を繰り返しながら学んだ経験

この積み重ねで落ち着いていき、成長していったと思います。

息子の場合は、高校2年生くらいかな・・・(中高一貫校から通信制高校へ転学した後です)

つまずきながら、一つ一つ親子でクリアしていくうちに、あっという間に社会人になっていきました。

発達の悩みは一人で抱え込まないで

小学校での個人面談で“発達”に触れられると、不安とショックでいっぱいになりました。

でも、

✦ 早めに専門機関へ相談する
✦ 困りごとを具体的に先生と共有する
✦ 子どもの得意を伸ばす環境を作る

この3つで子どもの未来は大きく変わります。

もし今、同じように悩んでいるママがいたら、一人で抱え込まないでくださいね。

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