ADHD治療薬「インチュニブ」を中学受験直前に始めた体験談|コンサータとの併用で感じたこと

わが家の息子は、ADHD(後にASDも診断)の特性があります。
小学校6年生の秋、中学受験まで残り数か月という時期に、「インチュニブ」という薬をコンサータに追加することになりました。
この記事では、
- なぜ受験直前に服薬を増やしたのか
- コンサータとの併用でどのような変化があったのか
- 親として感じたこと
について、わが家の体験を書いています。
※薬の効果や副作用には個人差があります。服薬については、必ず主治医と相談しながら進めてください。
コンサータを飲み始めても残っていた困りごと
コンサータを飲み始めて約3か月。
以前より集中しやすくなったり、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになったり、小さな変化は感じていました。
一方で、
- 学校へ行こうとしても動けない
- 塾へ行きたいのに家から出られない
- 「頭では分かっているけど動けない」と本人も苦しんでいる
そんな状態は続いていました。
親としても、声かけを工夫したり予定を調整したり、様子を見ながら対応していましたが、思うようにはいかず、試行錯誤。
・場所を変えて勉強する
・塾へ行く前に子どもがやりたいことをやる。ただし、塾の荷物を持って外へ。遊んでから塾へ行く作戦
など
そして、中学受験まで残された時間はあと数か月。
わたしこのままで本当に受験できるのだろうか。
そんな不安が日に日に大きくなっていました。
医師から提案された「インチュニブ」
いつもは私だけが病院へ薬をもらいに行っていましたが、この日は息子も一緒に受診しました。
診察では、
医者できることと苦手なことの差が大きそうですね。一度WISC検査も受けてみましょう。
という話になりました。
さらに先生から、
「新しく使えるようになった薬があります。一度試してみますか。」
と提案されたのが、インチュニブでした。
当時は認可されたばかりの薬だったため、処方前には血圧や心電図の検査も行い、慎重にスタートすることになりました。
「また薬が増えるの?」という迷い
正直に言うと、
「また薬が増えるの?」
という気持ちはありました。
わたしできれば薬は少ない方がいいよなぁ。
でも一番困っていたのは、私ではなく息子本人。
「動きたいのに動けない。」
そんな姿をずーっと見ていた私。
受験まで時間もないし、少しでも何か変わるかもしれない。
「今できることを一つずつ試してみよう。」
そう考え、先生の提案を受け入れることにしました。
コンサータとは違う薬でした
コンサータは比較的早く変化を感じました。
一方、インチュニブは違いました。
飲み始めて最初の2週間は、
「効いているのかな?」
というのが正直な感想です。
劇的な変化はなく、
「何も変わらない気がする。」
そう感じる日もありました。
先生からは、
「ゆっくり効いてくる薬なので、焦らず様子を見ましょう。」
と言われていました。
副作用として眠気が出ることもあるため、薬の量を調整しながら経過を見ることになりました。
劇的な変化ではなかったけれど
インチュニブを飲んだからといって、急に何でもできるようになったわけではありません。
できないことができるようになる「魔法の薬」ではないですもんね。
ただ、受験が近づくにつれ、
「学校へ行こう。」
「塾へ行こう。」
そんな気持ちが出たのか、少しずつ動きがでてきたように感じました。
当時は、
- コンサータ
- インチュニブ
- 睡眠リズムを整えるためのメラトニン
この3つの力も借りながら、毎日を過ごしていました。
今振り返って思うこと
今でも、
「あの時、本当にあれでよかったのかな。」
と思うことはあります。
薬を飲むこと。
薬を増やすこと。
どちらも簡単に決められるものではありませんでした。
でも、中学受験まであと数か月。
息子は学校へ行けない日があっても、塾を休む日があっても、
息子受験したい。
という気持ちだけは変わりませんでした。
何度も話し合って、「受験はやめようよ」と親としては伝えていたんですけどね…。
だからこそ、
「少しでも動きやすくなれば。」
「少しでも毎日の生活が回るようになれば。」
そんな思いで服薬を続けていました。
薬だけですべてが解決するわけではありませんが、それでも、子どもに合った支援を一つずつ試していくことは、わが家にとって大切な時間だったと思っています。
ADHDの服薬は子どもによって違う
当時は、ADHDの治療薬も今ほど選択肢は多くありませんでした。
現在は新しい薬も増えていますが、どの薬が合うかは子どもによって本当に違います。
副作用も心配です。
わが家では試行錯誤を重ねながら、その時その時でできることを選んできました。
この記事が、同じように服薬について迷っている保護者の方の参考になれば幸いです。


その後のこと
その後、服薬は1年でやめることにしました。




